私の夢は叶わなかったけど…
"Nica's Dream"

Wes Montgomery





Nica‘s Dream


Pim Jacobs(p)/Ruud Jacobs (b)/Han Bennink(ds)


動く姿が見れたばかりではなく、まさかウエスが普通に話してるなんて!

特にウエスが好きって程でもないですが、ジャズ巨人の音は慣れ親しんだ音といいますか、ズ~ッと昔、まだビデオが一般家庭にさ程普及してない頃に、ビリー・ホリデイを始め、憧れのジャズ巨人のビデオが手に入り、初めて動く彼等に感動したものです。

ホレス・シルバーの曲ですが、よくライブハウスでも演奏されますね。

「ニカの夢」ジャズミュージシャンの支援者、所謂パトロンであるニカ夫人。
本当はパノニカという名前で男爵夫人、ニカはロスチャイルドの一族でイギリスのお城で育ったらしい。フランスの男爵と結婚した後も、フランスのお城暮らしと言うのですから、想像出来ない程の富裕な人生のようです。
ラジオでモンクを聴いて、彼女の人生が転換したようです。ジャズとはそういうものなのですね。並べて語るには余りに違い過ぎますが、考えても無かった方向に人生が変化したのは当方も同じで…。
結婚16年目に離婚したニカはNYへ移り、モンクやパーカーを金銭的に援助して、モンクもパーカーもニカの住まいのホテルの部屋で亡くなりました。二人ともニカが看病したそうです。
ジャズミュージシャンというのは売れていたとしてもホンの一握り、余程の人以外は貧しいもので、他にも沢山のミュージシャンを後援していたらしいです。


さて、このカルテットの音は、まさにライブハウスにいるようで居心地が良い。
出だしからガツンと胸に来ます。
どうしようもない程の感慨が身体中を巡る
初めのフレーズと言い、聴いている間中ずっと、口惜しい程の心地よさと懐かしさがドッと押し寄せる。

それは青春からウン十年染み付いた人生を思い出させた。
同時にもうこの世界に戻れない淋しさと悲しみが覆う。

人生の途中からジャズ人生に浸かる訳ですが、きっとこの音の中に住み続けて人生を終らせるのだろうなと、なんとなく想像していた。きっとそうなる筈だった。
しかしいつの間にか、遠ざからざるを得ない日々がやって来ていた。
一時はアレルギーのように心が拒絶反応し、結果、もう聴きたくないと自発的に遠ざけるようにもなって行った。しかしそれはその頃のそんな状況下で自分を守ろうとしただけだったと、後年気づくことになる。思いがけない方法で…

以前も触れているが、実感したのが都心のタリーズである。
タバコが吸える救いの店タリーズではジャズが流れているのだが、変な軽いジャズではなく、本格的主流派のジャズが流れている。心地よい空間だった。
避けている筈の音が鳴っているのにしっくり来る。あ~そういう事だったかと、これが一番馴染んでいて違和感の無い音なのかと改めて認めた瞬間だった。
緊張して書類に目を通しながら喫煙ルームの狭い空間での事、それはまさにそんな人生に終止符を打つ目的で通った駅近くのタリーズの店内だった。

つい、
重くなってしまうなあ…
いつもこうだ。

ウエスを沢山聴いた訳でもないのにウエスのL5の音にまでこんなに反応するのかと驚いてしまう。

ウン十年の月日は重い。


ついでにもう1曲を!

これもまたジャズの店ではよく聴く曲ですね。


Jingles


Belgium, 1965
Wes Montgomery (Guitar)
Arthur Harper (Bass)
Harold Mabern (Piano)
Jimmy Lovelace (Drums)

いいね…

こんな音の中で紫煙をくゆらせ、信頼する一人の人と、或は心置きなく話せる知った人と何気ない会話をして、珈琲をゆっくり入れて、日長過ごせたらいいなあ…

例えば「今日は風が強いね」と、ふと言ったとして、
訳分からずになじられて、最後には人格否定されるまでに至る、
なんて流れにならない人生を、一度くらい送ってみたいもの


それも夢のまた夢…

日々重ねる毎に
遠のいて行く…





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